スポンサーサイト
- --/--/--(--) -
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
月花さんの天使とお茶会 第五夜 その一
- 2008/05/09(Fri) -
月花さんの天使とお茶会 第5夜です。

なんか・・・不思議なんです。
この「天使とお茶会」非常に前から月花さんが作ってくれているワークなのですが
私の今の状況にドンピシャなテーマでやってきます。

時々、時差が発生(笑) するのですが、私がやりたくなるタイミングは
まさに、「今!このテーマ!!」というものが書かれています。

最初は「お楽しみワーク」
と思っていたものでしたが、それ以上の深い意味があるようです。
男爵が、ニコニコしながら見守ってくれるワークです。

なのでカテゴリーを作りました。

天使のお茶会は、私の心の中が素直に、せきららに描き出されています。

もし、興味のある方はこちらからどうぞ。全てを遡って読むことができます。

興味のない方はスルーでどうぞ





ここから、私の第5夜 その一。 長いです。覚悟してお読みください。 

(※お話に出てくる「コニー」とは私の守護獣のペガサスのことです。)



扉を開けた瞬間、伝わってきたのはざわめきとたくさんの命の気配。
そして、空気の違いでした。
思わずあなたは左右を見渡します。
石畳、青空、行き交う人々、馬車、天幕の下の店、石造りの建物。
全ては不思議に懐かしく、ここが天使の世界ではないのだと教えてくれます。
けれど、今あなたのいる世界とも違っているようです。

ここはどこだろう。
そう思った瞬間、果物屋のおかみさんと、目が合いました。
思わずあなたは自分の疑問を彼女にぶつけてしまいます。
「ここは果ての街さ!」
彼女は豪快に笑いながら、そう答えてくれました。
「お前さん、旅人だね。喉が渇いているだろう、これを飲んでいきなよ」
そう言ってさしだしてくれたのは、りんごジュースのようでした。
受け取れないと断ろうとするあなたの手の中に、おかみさんは無理矢理ジュースを渡します。


しょうがないなぁ~~って思ってもらったジュースは、リンゴにしてはちょっと酸っぱい!!
それでも、こんな暑い国ではちょうどいい感じのさわやかさ。
喉の渇きと重なって、一気に飲み干した。

「すみません。この子にもお水いただけませんか??」

隣にいるコニーの分もお願いしてみる。

「あ~~!!やだね。私は気が効かなくて。お前さんのお友達かい??

 お水でいいね?」

「うん。ありがとう!」

コニーはもらったお水をおいしそうに飲んでいる。

すると、おかみさんはそっとそばによってきて

そうして少し眉をひそめて言いました。
「街を抜けると、一本道が延々と続く。その道を行くといいよ。
あんたなら、あれをどうにかできるだろうからね」
あれってなんですか?
当然の疑問ですが、彼女は「あれはあれさ」と言うばかりで、その先は教えてくれませんでした。
もらったジュースへのお礼を言ってから、あなたは街を歩き始めます。
活気に満ちた、楽しく、美しい街です。
完全に観光気分で歩いていくと、やがて街を守る砦と門が見えてきました。
門を抜けると、確かに一本道がずっと続いています。
しばらくは、黄金色に実った小麦畑が広がっていました。
村を幾つも通り過ぎ、やがて道はうっそうと茂る木々の間を縫うようになりました。
そこも超えると、今度は草原が続いています。

最初は石畳だった道は、やがて土が踏み固められたものになり、さらに行くと馬車のわだちが2本平行して続き、そして遂に獣道のように人一人が歩けるだけの幅にまでなってしまいました。
行き交う人の数もどんどん減って、森の道を行く頃にはあなたと守護獣の存在しか感じられなくなっていました。

びゅうびゅうと吹き渡る風の中、あなたは草原の海を渡るように歩いていきます。
小さな丘を越えると……目の前には、海が広がっていました。
いつの間にか、日が暮れようとしています。
大きな大きな海に、大きな大きな太陽が沈んでいくところです。
あなたと守護獣は、しばらくその景色に言葉もなく見惚れていました。

ふと気付くと、浜辺に一艘の船がありました。
黒光りするその船を見ると、守護獣は言いました。
「あれに乗っていこう。」
一人と一匹がその船に乗ると、帆が降りて滑るように船が動き出しました。
空はまだ明るさを残しているけれど、宵の明星がキラキラと瞬いています。
船はまるで沈む太陽を追いかけているようでした。



明け方に船は砂浜に乗り上げました。
朝露が木々の葉を濡らし、ひそやかな鳥の鳴き声が聞こえます。
草木になっている実を朝食代わりに齧りながら、小さな獣道を辿っていくとひらけた場所に出ました。

目に飛び込んできたのは、いただきが雲に隠れているほど大きな樹でした。
山よりもはるかに大きな樹が、聳え立っています。
「世界樹だ」
守護獣が、声を押し殺して言いました。
その樹からは、葉が舞い散っています。
大きな樹ですから、無数の葉がまるで雪のように辺りを緑に染めていました。
そう、まだ緑の葉が散っているのです。

これはどういうことだろう、気付けば鳥の鳴き声が全くしません。
そして、静寂を破るように唐突な獣の鳴き声がしました。
大気を引き裂くようなその声は、大樹の根元から聞こえました。
見ると、そこに樹の幹を食い荒らしている生き物がいるではありませんか。
大きな樹ですが、相当な部分がすでに失われています。
これでは、葉が散るのも無理はないでしょう。


「世界樹」私が見たときにはあんなに素敵な、キラキラとした樹だったのに・・・。

ひどい・・・。

コニーはしらないかもしれないけど、わたしとコニーは世界樹の下で初めて会ったんだよ。
こんな・・・。ひどい・・・。

言葉もなく立ち尽くしていると、その生き物が私たちに気がつきました。

黒い鱗、ギラギラした赤い目は邪悪に光り、牙は鋭く、滴り落ちるよだれが大地を焼いていきます。
それは大きな黒い竜でした。
街のおかみさんが言っていた「あれ」は、この竜のことだ。
容易に察しがつきます。


激しい吼え声に、大地がぐらぐら揺れるようです。
叫びながら竜が飛び掛ってきます。

「どうして・・・どうして・・・!!」

世界樹をこんな風にした竜への怒りで体中が煮えたぎるようでした。

コニーも横で、目を真っ赤にして仁王立ちしています。

「うぉ~~~~!!!」

怒りにまかせて叫び声をあげると、手に大きな大きな剣がみるみる作られていきます。

ものすごい大きいのに、私の手にぴったりで、そして軽い。

「いける!!」

そう思うと同時に、竜に対して向かっていきました。

同時にコニーもだっと駆け出します。

竜も狂ったように応戦します。

何度も何度も傷つけるのですが、竜の力はますます強くなるようです。

そして、何度も何度もその剣を振り下ろすたびに、私自身の心も傷が付いていくように痛みが走ります。

「これは・・・ この剣は・・・?」

私自身は傷ついてはいません。これは・・・これは竜の痛みなのです。

燃えるように痛い。燃えるような怒り。




そして・・・深い深い悲しみ。





私とコニーは同時に悟りました。 この竜の痛みを。

あまりの深い悲しみにびっくりして、呆然と立ちすくんでいる私へ向かって

竜が、その前足を大きく振り上げました。

爪が私を引き裂こうと迫り来ているのに気がついたときには

「もう間に合わない!!!」

とっさに痛みに備えて体を硬くし、固く目を閉じると・・・・

激しい衝撃が体を貫いて、悲鳴が聞こえました。
けれど、その悲鳴は自分の声ではありません。
目を開けると、前足から血を流しながら悶える竜と、力なく地面に横たわるコニーの姿が見えました。

「コニー!!!!」

今まで生きてきてはじめてな、絞り出すような声でそう叫ぶと、ぐったりとしたコニーの

体を抱き上げました。

血が・・・どくどくと流れて、シルバーに輝くコニーの毛を見る見る真っ赤に染めていきます。

「コニーー・・コニー・・・死なないでコニー・・・」

「よく聞くんだ・・・」

「しゃべっちゃだめ!コニー」

「聞くんだ!! あの竜に剣は効かない。どんな武力も効かないんだ。言霊を使え。

 お前は生き残るんだ。そして、竜を・・・あの竜を救ってやってくれ」

「コニーーーー!!」

ぐったりとしたコニーの体を抱きかかえながら、胸が苦しくて息ができません。

コニーが死ぬわけない。死ぬわけない。コニーーー!!


コニーの体を抱いたままの私。



真っ赤に充血した目をぎらぎらさせて、薄ら笑いを浮かべたような竜の顔がすぐ隣にありました。


<第5夜 その一 >

関連記事
この記事のURL | スピリチュアル | ▲ top
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。